ある日の昼休み。
会社の休憩室で、
いつものように缶コーヒーを飲んでいました。
何気なくスマホを見ていると、
ニュースが流れてきました。
大企業の希望退職。
人員削減。
早期退職募集。
そんな文字が並んでいました。
昔なら、
「大変だな」
で終わっていたと思います。
でもその時は違いました。
なぜか、
そのニュースが妙に引っかかったんです。
そして、
ふと思いました。
「もし自分だったらどうするんだろう」
と。
会社があることが当たり前だった
僕は社会人になってから、
ずっと同じ業界で働いてきました。
朝起きる。
仕事へ行く。
給料をもらう。
それが当たり前でした。
もちろん、
嫌なこともあります。
理不尽なこともあります。
でも、
毎月決まった日に給料が振り込まれる。
だからどこかで安心していました。
会社がある限り、
自分の生活も続く。
そんな感覚です。
でも40代になって、
少しずつ見える景色が変わってきました。
同じ会社でも未来は保証されていない

若い頃は、
会社にいる先輩たちを見ていました。
そして、
なんとなく思っていました。
「自分もこんな感じで歳を重ねるんだろうな」
と。
でも実際は違いました。
気づけば、
会社のルールは変わる。
取引先も変わる。
働き方も変わる。
そして給料も、
思ったほど増えない。
昔は、
頑張れば給料も上がると思っていました。
でも現実は、
物価の上昇に追いつかないことも多い。
そのたびに思うんです。
「本当に会社だけで大丈夫なのかな」
と。
不安の正体はお金じゃなかった
僕はずっと、
お金が不安なんだと思っていました。
老後資金。
住宅ローン。
生活費。
だから副業に興味を持った。
そう思っていたんです。
でも、
ある時気づきました。
違ったんです。
本当に怖かったのは、
お金がないことじゃない。
自分で稼ぐ力がないことだった。
もっと言うと、
会社がなくなった瞬間、
自分には何も残らないんじゃないか。
その感覚が怖かったんです。
会社に依存していることに気づいた
少し考えてみたんです。
もし明日、
会社がなくなったら。
もし明日、
働けなくなったら。
僕は何ができるんだろう。
そう考えた時、
答えが出ませんでした。
これが、
僕にとっては衝撃でした。
20年以上働いてきたのに、
会社の看板を外した瞬間、
自分には何が残るんだろう。
その事実に初めて向き合ったんです。
だから副業を始めた

誤解してほしくありません。
僕は会社を否定したいわけじゃありません。
むしろ感謝しています。
今の生活を支えてくれているのは、
間違いなく会社です。
でも、
人生のすべてを会社だけに預けるのは違うと思った。
だから副業を始めました。
最初は何も分かりません。
ブログ?
WordPress?
サーバー?
何それ?
そんなレベルです。
でも、
やってみて分かったことがあります。
それは、
副業で稼げたことじゃありません。
本当に手に入れたかったもの
ブログを始めて、
すぐに収益が出たわけではありません。
むしろ今も挑戦中です。
でも、
ひとつだけ確実に手に入ったものがあります。
それは安心感です。
収入の安心感ではありません。
人生の主導権を、
少しだけ自分の手に取り戻した感覚です。
会社に依存するしかなかった自分が、
自分で何かを作ろうとしている。
その事実が、
思っていた以上に大きかったんです。
まとめ|副業を始めた理由はお金じゃなかった
僕はずっと、
副業はお金のためだと思っていました。
でも今は違います。
もちろんお金も大事です。
家族もいます。
生活もあります。
でも、
本当に欲しかったのは、
お金そのものじゃありませんでした。
会社以外でも生きていけるかもしれない。
そんな小さな自信です。
考えてみると、
僕が恐れていたのは将来じゃありませんでした。
会社だけに人生を預けている状態だったんです。
だからもし今、
あなたが将来に漠然とした不安を感じているなら。
それはお金の問題じゃないかもしれません。
本当は、
人生の主導権をどこかに預けてしまっている感覚なのかもしれない。
少なくとも、
僕はそうでした。
そしてその不安は、
完璧な準備が整ってから消えるものではありません。
小さくてもいい。
自分で何かを始めてみる。
その一歩が、
想像以上に大きな安心感につながることがあります。
僕もまだ途中です。
でも、
あの日ニュースを見ながら感じた不安は、
少しだけ形を変えました。
今は不安の中に、
ほんの少しの希望があります。
その希望を大切にしながら、
これからも一歩ずつ進んでいこうと思います。
